保育士は誰でも出来る仕事というのは真実だけど、誰もしたくない現実について話していく

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どうもたんたん(@tantan4423)です。

 

最近ホリエモンさんの「保育士は誰でも出来る仕事」という発言を聞いて、元保育士の僕からすると、別にそんな怒りの感情はなかったようなきがする。

 

僕自身保育士として働いていたのですけど、給料が低いと言うよりかは整っていない労働環境に困って今の仕事に転職したわけですし。

 

今回はそんな潜在保育士である僕が自分なりの視点でホリエモンさんの発言について考えてみたいと思います。

 

誰でも出来る仕事だとは思うけどしたい人が少ない問題

僕個人からすると保育士は別に国家資格がなくたって出来る仕事だと思っています。

 

逆に専門学校に通って資格を取るより介護士みたいに指定の年数働いて現場での能力を身につけてから試験を受けて資格を取っていくような仕組みがあればもっと参入しやすいと思う。

 

だって高卒で保育士になれるのなら、若い女の子は就職するでしょ。

それが給料低かったとしても、好きな仕事だしな。

 

保育士って誰でも出来る仕事というのはあながち嘘ではないようなきがするけど、長く続けたい人が少ないという事に問題があるのではないかと思う。

 

保育士不足と言っても専門学校の保育の学科は、相当数いますし、保育士になろうとしている人は多いんですよ。

 

しかし、保育士が足りないと言っているのは就職してから辞める人が多いから。

 

簡単に言うと給料が安い以上に労働環境が最悪だからである。

 

就職する人の殆どは給料が安いという事実を知っている。

 

それを承知の上で就職するのだけど、長時間労働サービス残業、休日出勤、持ち帰り仕事みたいなのが溢れかえっているから嫌になってやめるわけですし。

 

結局保育所という組織のマネージメント能力の欠如が離職率を高めている原因なんですよ。

 

業務改善というどこの企業でもやっている事を保育所ではやっていないのです。

 

昔からのやり方に固執したり、子供と関わっているから業務を軽くするのはいけない事だと思いこんでいる人が多いようです。

 

別に行事を削ったりそこまで華やかなものにしなくていい。

 

変に専門性を持たせるから書類を増やしたり面倒な事が増えている。

 

そうなるのなら「誰でも出来る仕事」って言ってどんどん惜しげもなく業務改善すればいいと思う。

 

なんか業務独占が変なプライドや風習を生み出してしまっているのなら誰でも業界に入って旗らしい風邪を吹かせていったほうが良いと思う。

 

結果がわかりにくい仕事だから評価のしようがない

 

保育士の仕事って数字に出ないから結果が分かりづらい。

 

これは介護職も同じなんだけど、適切に職員を評価するシステムが出来上がっていないとモチベーションもクソもない。

 

ここでオススメしたいのは昇給とかの基準を全職員に公表することだ。

 

仕事に対してどう取り組めば評価されるのかということを知っているか知っていないかによってモチベーションが変わってくる。

 

もちろん良い働きをした人は給料を上げるみたいな感じにすればいい。

 

なんか福祉の仕事にこういった事をすること自体どうかと思うかもしれないけど、もっと自分の労働とお金に関して関心を持ってもらいながら働けないと何も良くならないと思う。

 

気持ちだけで動くのは問題があるので、そこに評価される仕組みを導入するのは良いと思う。

 

現状その保育士の働きに関する正当な評価ができないからこそ「誰でも出来る仕事」と政府から認定されているのでそこまで給料は上がらないと思う。

 

まぁそれ以前に先程の項に書いた労働環境の悪さを改善しない限りは離職する人は増える一方だ。

 

何か金を積めば、どうにかなるという政府の考えは良くないようなきがする。

 

違法労働の罰則を厳しくしたり、職場の人間の意識の持ち方を変えることのほうが大事だ。

 

僕の場合は定時になったら仕事終わって無くてもすぐ帰っていた。

 

そのことに関して何か言われても「労働時間過ぎたので帰りました。これ以上何か言えば労基に行きますよ」って言えばいい。

 

僕はその方法で定時ダッシュを決めてた保育士だ。

 

仕事が時間内に終わらないのは、管理職側のマネージメントミスだから深く反省して欲しい。

 

なんかそれを受け入れている保育士がたくさんいるからこの業界は糞だと思う。

 

現場にいる保育士が違法労働を受け入れているからこのような問題が起きている。

結局サービス残業を受け入れている人がたくさんいることが、労働環境の改善につながらないのだ。

 

簡単に言うとこの給料と労働の問題は現場の保育士たちが「NO」と言わないからだ。

 

僕みたいに「時間が来たから帰ります」でいいじゃん。

 

子どもがいるにしても、そうなるような仕組みを作った運営者側が悪い。

 

やりがいの搾取とか言われるんだけど、労働に対しての意識が低い職員が多いからだと思う。

 

それがどこかで、一気にストライキを起こしたり、みんな時間内に帰って仕事が溜まったりしたら上の人も「仕事を楽にしようかな」とか「給料をあげようかな」とか考えるでしょ。

 

今は労働力不足によって完全に労働者が強い立場にある。

しっかりNOと声を上げることが大事だと思う。

 

そんなことをせずに、受け入れているからバカにされるし、給料や労働環境はそのままなのだ。

 

もっと気に入らなかったらすぐ辞めるみたいな感じになれば、保育所を潰さないようにどうせ動く。

 

 

結局力技が一番効果があるのだ。

 

さいごに・・・

「保育士」の画像検索結果

僕はどの仕事も「誰でも出来る仕事」になることを目指すべきだと思っています。

 

この良い時代でいろんなツールを駆使すれば色んな仕事を楽にすることが出来るはず。

 

保育士だって誰でも出来る仕事なら高卒や他業種からでもすぐ入りやすいようにした方がいいのではないかと思う。

 

専門性なんて働いているうちに身につくものだし、変に資格独占をしている事が良くない方向に行っているようなきがする。

 

もっといろんな視点を持った人が保育士をすることによってどんどんいい方向に進んでいくと思う。

 

それを変なプライドを持っている限り、給料も労働環境も良い方向にはいかないんだなとは思う。